それは自己啓発本、とりわけビジネスマンの立身出世物語だ。
本棚には、渋沢栄一、安田善次郎、松下幸之助、小倉昌男、孫正義、レイ·クロック、スティーブ·ジョブズ·····成功者の物語が並んでいる。
29歳でフリーター生活をやめて、正社員で就職した。前向きに選んだ職種ではなかったけれど。
これから、どう生きていけばよいのか。
彼らの生き方にヒントを探していたのだろう。
その人生を知ることで、懸命に働くことに疑いを持たなくなった。
30代、40代、人並み以上に働きながら、わずかな時間もよみふけった。
そして、小さい会社ではあるが、幹部にまで昇ることができた。
50代半ばになった現在も、必ず1冊は持ち歩いている。
偉大な成功者にはなれないだろう。
けれど、いつか彼らのように、自分の仕事を心底愛し誇りを持つことができればとおもう。